
この椎間板が飛び出し、神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす病気が「椎間板ヘルニア」です。
ヘルニアとは、本来あるべき場所から組織がはみ出す状態を指し、おへそが飛び出る「臍ヘルニア」もその一種です。椎間板ヘルニアは発生部位によって「頸椎」「胸椎」「腰椎」に分類され、特に腰椎での発症が多いのが特徴です。
お悩みありませんか
- 腰から脚に痛みやしびれがある
- 首や手に痛みやしびれがある
- 脚や手が動かしにくい
- 痛み止め薬やブロック注射が効かなくなってきた
- 病院で手術しかないと言われた
- 他の病院や整体では効果がなかった
- おしっこの出が悪い、尿もれや便秘がある
椎間板ヘルニアについて

このクッションのような役割をしている円盤状の軟骨が「椎間板」です。
椎間板が出てきてしまい、神経を圧迫して痛みや痺れを感じる病気が「椎間板ヘルニア」と呼ばれます。
ちなみに「ヘルニア」とは身体の中の一部(臓器など)が本来あるべき場所から出てきてしまう状態を指すものです。
そのため「椎間板ヘルニア」は「椎間板が本来あるべき場所から出てきた状態」となります。
ヘルニアが起こる場所は椎間板だけではありません。
例えばおへそが飛び出ている「でべそ」もヘルニアの仲間です。正式には「臍ヘルニア」と言います。
椎間板ヘルニアと聞くと、なんとなく腰の辺りが痛い症状を重い浮かべる方も多いでしょう。
間違いではないのですが、椎間板ヘルニアは腰周辺限定の病気ではありません。
椎間板ヘルニアはヘルニアが発生した場所によって「胸椎椎間板ヘルニア」「頸椎椎間板ヘルニア」「腰椎椎間板ヘルニア」の3つに分けられます。
背骨は肩の方から腰に向かって負荷がかかりやすいので、ヘルニアになりやすいのも腰の辺りが一番多いと言われています。
その結果腰の辺りに痛みを感じる「腰椎椎間板ヘルニア」になる方が多いです。
お尻から太ももの裏側のしびれ(坐骨神経痛)が症状としてでてくるのも、腰椎椎間板ヘルニアの特徴です。
50歳代以降の方の発症がよく見られます。
胸椎椎間板ヘルニアは、足のしびれや脱力感が特徴です。
頚椎椎間板ヘルニアは、首や肩甲骨、手に痛みやしびれが生じることもあります。
神経の圧迫が強い場合には、おしっこの出が悪くなったり、尿もれなども伴います。
女性よりも、男性のほうが約2倍程度発症しやすいと言われています。
椎間板ヘルニアがおきる原因

椎間板が出てきてしまう原因は、主に加齢や重い荷物を持つことなど、日常生活での椎間板の負担が積み重なって発症します。
そもそも椎間板とは、髄核という組織を繊維輪が包み込むような構造となっているのです。
生卵の黄身と白身のようなものだと思ってください。黄身が髄核、白身が繊維輪です。
年を取ると椎間板も老化してしまい、髄核が繊維輪から飛び出しやすくなってしまいます。
椎間板本体というより、椎間板の中にある髄膜が出てきてしまい神経を圧迫する、というのが椎間板ヘルニアの原因というわけです。
無理に腰や背中を曲げることやひねることでも、椎間板ヘルニアになることもあります。
椎間板は縦方向の力には強くできているのです。
しかしそれ以外の方向の力には強くないので、腰を無理にひねる・背中をそりすぎるなどの負荷によって椎間板ヘルニアが発症することもあります。
他にも悪い姿勢や喫煙も原因になるのです。
ニコチンが椎間板の周りの血管を収縮する作用があります。
その結果、椎間板の変性を促進してしまい椎間板ヘルニアとなる可能性を高くしてしまうのです。
できれば禁煙された方がいいでしょう。
交通事故などで強い衝撃を受けると、頸椎椎間板ヘルニアになることがあります。
胸椎椎間板ヘルニアは外傷が見当たらないことがほとんどで、実際に発症する方も少ないです。